日本唾液腺学会は、唾液腺に関する我が国で唯一の学際的な全国規模の学会であり、半世紀以上にわたる歴史を持っています

学術集会

会長挨拶

会長挨拶

第66回 日本唾液腺学会学術集会
会長 吉垣 純子
日本大学松戸歯学部生理学講座

会長吉垣純子挨拶

 この度、第66回日本唾液腺学会学術集会の会長を拝命致しました。歴史ある本学会の大会開催に携われることを大変光栄に存じております。本年度は昨年に引き続き、対面とオンラインのハイブリッド開催とすることになりました。小さい学会でもあり、分野を同じくする研究者が直接一同に会して討議を行うことの重要性や楽しさと、遠方からの参加の利便性、まだ先の見えない新型コロナウイルスの感染状況などを秤にかけて、ハイブリッド方式で行うことがベストであろうと判断いたしました。参加形式にこだわらず、多くの方のご参加をお待ちしております。
 本学術集会では特別講演として神奈川歯科大学教授の槻木恵一先生をお呼びし、「唾液腺を含む臓器間ネットワークの形成とホメオスタシス」と題したご講演をいただきます。槻木先生は唾液に含まれる因子が脳に影響を及ぼす「唾液腺-脳相関」の概念を提唱されました。研究面での業績については言うまでもありませんが、日本唾液ケア研究会理事長として「いい唾液の日」制定にご尽力されるなど、唾液の重要性を広く知らしめる活動もされていますので、視野の広いお話をしていただけるものと期待しています。また、「唾液分泌障害の分子機序〜新規治療法を目指して」をテーマにシンポジウムを企画致しました。口腔乾燥症が全身の健康に影響を与えることが近年ますます注目されています。本シンポジウムでは、唾液分泌能の回復を目指して唾液腺研究の第一線で活躍されている研究者の方々に、最新の知見をご講演いただきます。
 例年通り、会員の皆様から広く一般演題および症例検討を募集いたします。日本唾液腺学会は基礎研究者から臨床医・臨床歯科医、また看護や食に関わる方まで、幅広い分野、職種の研究者が集う会です。視点の異なる研究者の意見交換が研究の発展を支えてくれるものと思います。一般演題には若手研究者への奨励賞もございますので、奮ってご応募下さい。唾液・唾液腺に関わる研究や診療に携わっている方はもちろん、まだ唾液研究をしていないけれど興味をお持ちの方、外分泌腺など関連分野の方、また会員以外の方でも、より多くの方にご参加いただけますようお願い申し上げます。

過去の会長挨拶一覧

↑ PAGE TOP